【プレスリリース】Quemix、総額5.5億円の資金調達を実施 ~ 量子コンピュータの社会実装に向けた研究開発を加速 ~
- 田中拓哉
- 5 日前
- 読了時間: 3分
2025年4月11日
株式会社Quemix
量子コンピュータのアルゴリズム・ソフトウェアの研究開発を行う株式会社Quemix(本社:東京都中央区日本橋 代表:松下雄一郎、以下 Quemix)は、過日、資本業務提携を発表したSCSK株式会社、株式会社テラスカイ、YNF合同会社、みずほキャピタルのみずほ成長支援第5号ファンド、及び未来創造キャピタル(みずほリース株式会社CVC)の未来創造ファンドから、今後の実用化が期待される量子コンピュータの社会実装に向けた研究開発を加速することを目的とした第3者割当増資により、シリーズBラウンドとして総額5.5億円の資金調達を実施したことをお知らせします。これにより資金調達の累計は、総額8.5億円となりました。
【資金調達の背景】
AIや自動運転、電気自動車などの新技術の普及・発展に伴い、これまで以上に高性能の半導体、電子部品、電池、その他高機能素材の必要性が高まっています。これらの高機能材料の開発期間短縮・コスト削減のため、開発プロセスに計算化学・コンピュータを使用したシミュレーションなどのMIを組み込むことの有効性が高まってきています。
次世代の高性能コンピュータである量子コンピュータは「最適化問題」「暗号化」とともに「材料計算・シミュレーション」においてブレークスルーが期待されている先進的技術です。2023年末より複数のハードウェアベンダーからロードマップが発表され、以降、量子コンピュータの実用版である「エラー耐性量子コンピュータ(Fault-Tolerant Quantum Computer 以下、FTQC)」の開発が大きく進展し、周辺分野の研究開発についても世界中で加速するなど、2024年は転換点となりました。
Quemixは、株式会社テラスカイ(本社:東京都中央区、代表取締役:佐藤 秀哉)の連結子会社であり、新時代を切り拓く研究開発先行型企業として2019年に設立されました。2020年からは、代表の松下が指揮して量子コンピュータ、量子センサ、材料計算関連の先進的な研究開発を行っています。Quemixは、「量子技術で人類が夢見た未来を実現する」というビジョン実現のため、量子技術で時代をリードする企業のブレークスルーを支援していくことをミッションに、FTQC向けのアルゴリズムにフォーカスした研究開発を続けています。2023年には、他社に先駆けて量子化学計算アルゴリズムとして数学的に量子加速が証明された「確率的虚時間発展法(Probabilistic Imaginary-Time Evolution、PITE®)」を開発・特許取得しています。日本におけるFTQCアルゴリズム研究分野をリードするQuemixは、2028年を目標に材料計算・シミュレーション領域における量子コンピュータ実用化に向けた研究開発を更に加速させるため、本ラウンドにより調達した資金を積極的に投資してまいります。
本プレスリリースに関するお問合せ先
【Quemix事業に関する問い合わせ】 : 株式会社Quemix https://www.quemix.com/contact
【メディアの方からの問い合わせ】 : 株式会社Quemix(株式会社テラスカイ) 広報担当 pr@terrasky.co.jp
Comments